掛軸のすゝめ
掛軸のすゝめ

掛軸豆知識knowledge

掛軸の種類を大きく5つに分けてご説明します。

年中掛け
年中掛け
山水・四季花・竹に雀など(四季感のない作品)
初めての掛軸に (一年中いつでもお掛けできます。)
季節掛け
季節掛け
春夏秋冬の季節感ある掛軸
日本の四季の風情を楽しみましょう。
祝義掛け
祝義掛け
高砂・鶴亀・蓬莱山・日の出・松竹梅など結納 結婚式 お正月 米寿の祝いなどの祝い事に
仏掛け・神事掛け
仏掛け・神事掛け
各宗派に合わせて名号・天照皇大神などお盆・お彼岸・法事などの仏事・神事に
節句掛け
節句掛け
お雛様・武者絵・兜・鐘馗・鯉など桃の節句・端午の節句にお子様や孫の健やかな成長を祈願して

掛軸の紐の結び方

掛軸の紐の結び方
  1. 巻き紙を先に紐(掛緒)の下にとおします。
  2. かるく紐(巻緒)を手前に引き掛軸に3周させます。
  3. 3周させた紐を掛緒にくぐらせます。
  4. くぐらせた紐をループ状のまま反対側の掛緒にくぐらせて出来上がりです。

掛軸の保存方法

掛軸は良質の和紙と表装用裂地・糊を用いて作られています。従って、特に湿気と過度の乾燥を嫌います。

  1. 湿気のすくない場所に保存すること。
  2. 年に二回程度、春秋の晴れた日に虫干しをすること。
  3. 連日掛けたままにせず、時々巻きおさめること。
  4. 掛けはずしの時、折れないように注意すること。
  5. あまり堅く巻かず適度に巻いて紐はゆるめにかけること。

掛軸の各部名称

掛軸の各部名称

本紙(ほんし)

表装する作品自体のこと

表紙(ひょうし)

本紙以外の表装した部分を総称したもの八双や軸は除く

一文字(いちもんじ)

質の高い裂地を使って本紙の上下につけたもの金襴や銀欄がほとんど上にあるものを上一文字、下を下一文字

中廻し(ちゅうまわし)

中縁や中とも言う。本紙の左右の中廻しを「柱」という

天地(てんち)

中回しの上下にあるもの 

風帯(ふうたい)

天の部分の左右を3等分し、その境目に天の長さ分垂げたもの

露(つゆ)

風帯の先端の左右に付けた小さな房状の飾りです。主に、浅黄・萌黄・紫・白の4色が用いられます。

明朝(みんちょう)

丸表具などの総縁の左右につけた細い縁を言う 中国の明朝時代に流行ったのが語源

紐(ひも)

掛緒と巻緒に使用する平紐

はじめての方へ
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