■作者：菅楯彦　[すが・たてひこ]

 

■略歴：

明治11年鳥取県生まれ

本・藤太郎　初号・盛虎　別号・静湖　静香

塩川文麟門下の父に日本画を学ぶ

明治23年父を失い、着物の図柄やちょうちんや看板などの絵を描いて生計を助けようとしたが貧窮に悩み独学で画業を進めた。

画風は写生を基にしながらきわめて独自のもので、歴史、郷土芸能や古今の民衆風俗を主題にした作品が多い。

昭和33年恩賜賞を受賞

代表作は『皇后冊立(さくりつ)』。谷崎潤一郎『聞書(ききがき)抄』、吉川英治『私本太平記』の挿絵がある

大阪名誉市民　浪速の風俗を愛し浪速風俗画で「最も大阪らしい画家」と呼ばれた。　昭和38年85歳歿

 

■本紙：絹本・肉筆

 

■寸法：総丈/205×45.5ｃｍ　本紙/137×32.5ｃｍ

 

■状態：桐箱（古）　　軸先・木製　塗り

 

■コメント：

 

未表装のマクリを表装しています。（表装済）

 

ごくわずかな経年よごれはありますが良好です。

 

「なるみかぜの　今も雨ふるもろこしを　よそにききなす　うらやすのくに」

 

ひと味違うお正月掛けとして、新年の床の間にお掛け頂けます。