■作者：兼重暗香　[かねしげ・あんこう]

 

■略歴：

山口県女流画家

師・荒木寛畝　野口小蘋

明治5年山口県吉敷郡生まれ　名・梅子　別号・香蘋

元毛利藩士　兼重慎一の末子

幼いころ病気で両足の自由を失う

上京し頌栄女学校を卒業

明治22年頃伯父の洋画家の河北道介から画を学ぶが南画に転じ野口小蘋に入門

明治41年第2回文展「花卉」初入選

昭和5年日本美術協会に入会のち幹事を務める

太平洋戦争末期に郷里山口に帰郷

昭和21年74才没

 

■本紙：絹本・肉筆

 

■寸法：総丈/220×54.5cm　本紙/128×41.5cm（一幅）

 

■状態：共箱　　軸先：骨

 

■コメント：

 

作品全体に経年によるよごれがありますがお掛け頂ける状態です。

 

昭和5年に描かれた作品になります。

 

箱書の為書きには、陸軍中将　中村音吉の名が書かれています。

昭和4年に陸軍歩兵大佐進級と同時に、山口県山口連隊区司令官に就任したおりに描いて頂いた作品と思われます。